盛岡の高気密&W断熱注文住宅・断熱リフォーム

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第1話 どこに頼もうかな・・編

帽子をかぶって外に出ると 今朝は少し霧がたちこめていた。
一面に続く田んぼはしっとりと緑濃く、遠くの山々まで霧につつまれている。

太郎の日課である朝の散歩はもう5年続いていた。
・・・お盆が過ぎたら、本格的な秋だなー・・・太郎は深呼吸をして歩き出した。
この向中野に家を建てたのは、太郎が二十代のときである。建てたときの事を思い出していた。

あの時はただ家を持てたというだけでうれしかった。
結婚して共働きの生活は楽ではなかったが、子供が出来て、アパートの狭さに比べれば、どんな家でもよかった。
よくがんばったなー・・我ながら思う・・。

ようやく盛南地区の区画整理も進み、念願の移転、建て替えが近づいているのだ。
いつもの散歩コースに、建築中の家が何軒かある。

1週間程前から、太郎は気になることがあり散歩コースを変えていた。
近所で新築工事の始まった工事現場を見るためである。
今日も現場に近づくと、やはりいた!

(おはようございます!)
ニコニコと笑顔のさわやかな大工さん、竹箒で掃除をしている。(こんなに朝早くから・・)
太郎にとっては驚きである。
(イヤー、お早いですねー)太郎も気軽に声をかけた。

(んー、今日は、外断熱の断熱材が入るがらね・・)
(外断熱? ですか?)
太郎は、建築についてはまったくというほど、わからなかった。

(んだよ・・いま、建てでるほとんどの家は、グラスウールというやつを使っているのよ。
あっとホームの外断熱は、いいよー!)
なんとも自信のある雰囲気をただよわせている。
次の朝から太郎は、もっと気をつけてこの現場を見る事になる。
質問には快く答えてくれる棟梁にも、いつしかファンになってしまった。

建てることが決まってから、太郎はいろいろな情報をあつめた。

税金のこと、総予算、建物以外にかかる費用のこと、無垢材など自然素材のこと。
瑕疵担保保険のことも勉強した。
お風呂とかキッチンも家族でショウルームに、見にいったりした。

立派すぎるキッチンに、妻が興奮気味・・・
「 お父さん!これ!いいよねー 」
それを横目に我が家の生活とはイメージがあわないな・・ひそかに思う太郎だった。

どうも肝心な家つくりの構造については、わからないことが多かった。
間取とか、使う色については妻の花子がよろこんでくれればいい・・。
二人の息子達もあまり話さないが楽しみにしているようだ。

完成日は・・これは前から考えていたこと・・
花子の誕生日に完成したいな・・喜ぶ顔が目に浮かぶ。

モデルハウスもいろいろ見ているので、何社か営業マンが来る。
どこもよく思える。
家は耐久性がほしい・・もちろん耐震性もだな・・

それに盛岡はとにかく寒い。あったかくて光熱費が、かからない家がいいな・・
でも予算には限界があるし・・

昨日は株式会社 あっとホームの戸塚社長と営業の斎藤さんがきた。
現場を見ているので聞きたい事がいっぱいあった。

戸塚社長はよくしゃべり、良く笑って終始なごやかだった。
大工の経験もあるというところが太郎は気にいった。

近所の(株)あっとホームの工事現場は着々とすすんで、現場見学会の朝のことである。
太郎がいつものように現場に近づくと、
(あれっ、戸塚社長・・)ねじり鉢巻で・・竹箒でせっせと掃除をしている。
(おはようございます!)一段と大きな声が響いた。

【つづく】

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